浜松市中区の税理士“加茂隆久”の、税制お役立ち情報や日々の気づき
’資産除去債務’という言葉をご存知ですか?
これは、建物など固定資産の’将来における’除去費用を、’取得時’にあらかじめ見積って負債に計上しておく、という会計の考え方です。
(簡単なイメージ)
1億円で店舗建築、将来の処分費用が2,000万円見込まれる。
20年後に解体する見通し。
これまでの経理 : 20年後の期に2,000万円の費用(特別損失)
資産除去債務 : 各期に償却費として100万円の費用(販管費)
つまり、除去時に多額の損失を出すのではなく、各期に按分することになります。
※ 資産除去債務を現在価値に割り引くなど、細部は便宜上考慮していません。
具体的に計上すべき事案には、次のようなものがあります。
・ 定期借地権の原状回復義務
・ 賃借建物に係る内部造作の現状回復義務
・ 有害物質(アスベストなど)の処分義務
これまで日本では、原子力発電所など特殊な例を除いては適用されていませんでした。
「資産除去債務に関する会計基準」の施行に伴い、22年4月1日以降に開始する事業年度から適用されることになっています。
ひとつ実例です。すき家の㈱ゼンショーで適用されていました。
平成23年3月期 第1四半期決算短信
貸借対照表上、固定負債に資産除去債務が1,082百万円、
損益計算書上、特別損失に影響額として331百万円計上される
など影響が大きく、結果として増収減益となっています。
定期借地権契約での新規出店の影響かと想像できます。
イオンなどは相当大きな資産除去債務が計上されるのではないでしょうか。
とはいっても、適用対象は大企業とその子会社など。
結論として、中小企業には一切適用義務はありません。
でも、この考え方。もっともな話だと思いませんか?
中小企業にも十分当てはまると思います。
固定資産を購入すれば、いつかは必ず処分します。
中小企業でも、店舗を賃借して内装工事をすれば、退去時には現状回復が必要でしょうし、機械や備品にも、処分費用は必ずかかるでしょう。
現在の決算書には、そのような負債の計上は一切無いはずです。
固定資産の除去費用を意識してみると、決算書の見え方も変わってくるかも知れません。
中小企業にはうれしいお知らせです。
どちらも、中小企業の経営者や個人事業者をサポートする制度。
加入要件が限定されているだけあって、税制面でもお得です。
小規模企業共済は、
中小企業経営者のための退職金積立制度
経営セーフティ共済は、
連鎖倒産を防止する万一の時のための貸付制度
特に、小規模企業共済は、
・支払時 : 掛金が全額所得控除で節税
・受取時 : 退職時(事業廃止時)に退職金扱いで受け取り節税
と、かなりメリットがあり、私もお勧めの制度です。
ちなみに、当事務所のお客様の加入率はほぼ100%です。
今回の改正のポイントは次の通り
・ 小規模企業共済
加入対象者の拡大
個人事業主の共同経営者(配偶者、子など)が加入可能になりました。23年1月1日から改正されます。
・ 経営セーフティ共済
共済事由の拡大
貸付を受けられる範囲が広がったのですが、ここでのポイントは
掛金月額上限が20万円に増加(以前は8万円)
することです。
※ これはまだ確定ではありません。23年10月までに実施予定です。
経営セーフティ共済は、決算直前の節税対策に使われることも多く、1年分の前払いができます。
20万円×12ヵ月=240万円を、決算直前に経費とすることが可能。
以前は96万円が上限でしたから、これは大きいですよね。
制度の改正、どんどん活用していきましょう。
当事務所でも積極的にサポートさせていただきます。
全く本格的ではなく、書くのも恥ずかしいのですが・・・
お客様への本の貸し出しを試験的に始めてみました。
きっかけは、あるお客様の言葉。
『自分で事業を始め、経理もしているんだけど、数字の見方がまだ良く分からない。
経営の話を、会計事務所や銀行の方と対等にできるようになりたい。
何か参考になる本などはありますか?』
とてもやる気、向上心のある経営者ですよね。
なるほど、と思うのと同時に、大いに反省させられました。
事務所からの情報提供としては、事務所通信などを毎月お渡しするのがメイン。
↓ サンプル
左上:事務所通信 右上:経営者の四季
下:ビジネスワンポイントニュース![]()
ですが、税務や経営に関する一般的な話が多く、個々のお客様に対して、直接役立つ情報としては、不足なのでしょう。
という訳でさっそく本を選び、貸し出しを実行。
とりあえず3冊、お貸ししました。
左:三つの真実
以前のブログでも紹介した、物語調のビジネス書
中:採用の超プロが教える 伸ばす社長とつぶす社長
採用コンサルタントが書いたビジネス書。とても分かりやすく、私は何回も読みました。
右:会社にお金が残らない本当の理由
数年前にはやった本。内容はタイトルの通り。読みやすいです。
今後もお客様と話をしていく中で、要望に合いそうな本をお貸ししていきたいと思います。
ジャンルは、
・ ビジネス書
・ 経理の話
・ 簿記の話
・ 歴史の話
など、何でもいいと思っています。
ただ、それほど多くの本を持っているわけではありませんので・・・
自分の勉強のためにも、定期的に新しい本を仕入れることが必要ですね。












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