浜松市中区の税理士“加茂隆久”の、税制お役立ち情報や日々の気づき
久しぶりに、書籍のご紹介です。
「コロナとがん」というドキッとするタイトルですが・・・
著者はがんを専門とするお医者様です。
現在、日経新聞の水曜日夕刊でも「がん社会を診る」というタイトルでコラムが連載されています。
本書では、コロナを恐れ病院に行かない、検診を受けないことによる、がん発見の遅れが、コロナにとは比較にならないほど死者を増やす結果になってしまうことに警鐘を鳴らしています。
その他にも、ワクチンの副作用を恐れ使わないことで、防げる病気を増やしてしまうことや、感染防止のマスクが夏場の熱中症を増やしてしまうことなど、様々な例でリスクを違う角度から捉える重要性を考えさせられました。
思えば、昨年は自粛やマスク、手洗い敢行の影響か、全体の死亡者数が減ったり、インフルエンザがかつてないほど少なかったりしたことも報道されました。もともとインフルエンザでも、毎年多くの方が亡くなっていたはずですので、感染症全体でみるとかえって死者は少ないのかも知れません。
もちろんコロナは怖いですし、感染への対策は重要だと思います。
ただ、他への影響を少し違う角度からも考えて、バランスを取りながら対応することが必要だと感じました。