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税理士が考える時事ネタ

中小企業の賃上げ どう実現するか

国策として「賃上げ」のニュースが最近多く取り上げられています。
今日の昼のワイドショー(大下容子ワイド!スクランブル(テレビ朝日系))でも、「中小企業の賃上げが進まない」という問題を、かなりの長時間取り上げていました。

解説をしていたのはデービッド・アトキンソン氏。
自らも中小企業の経営者で、菅内閣では政策への助言も行っていた人物です。
中小企業の生産性の低さ、その向上がなされない点をかなり辛辣に指摘した上で、賃上げの必要性を訴えています。

私も著書を拝読しました。
かなり説得力があり、私も職業上色々と考えさせられる内容です。「賃上げをする体力の無い中小企業は退場せよ!」という主張なので、中小企業経営者の皆様も読まれると刺激を受けると思います。
(書名『国運の分岐点』 講談社+α新書(2019年発刊))

さて、中小企業の賃上げですが、私も必ずすべきだと思います。
賃上げには原資が必要です。結論としては「粗利益」を増やすしかありません。
どう実現するのか、細かな手法は色々だと思いますが、現在の環境下では「値上げ」しかないと思います。
材料、運賃、光熱費等々、支払う経費は軒並み上がっています。
得意先に値上げせざるを得ない事情を根拠立てて説明し、お願いする努力はどの会社でも必須だと思います。

さて、会計面から「粗利益」の管理に有用なのが「変動損益計算書」です。経費を「変動費」と「固定費」に分けた損益計算書で、業績管理に有用です。
(「変動損益計算書」(事務所通信 令和5年3月号より))

当事務所では、原則としてお客様企業に専用会計ソフトを導入して頂いており、変動損益計算書を活用してかなり細かな業績管理が可能です。
会計面から「粗利益」アップ、ひいては「賃上げ」のお手伝いをしていきたいと思います